年の瀬で仕事が忙しいとブログもろくに書けませんが、
気になったことはしっかりと書き留めておきたいと思います。
今日の取り上げる記事は【インドの高額紙幣廃止】です。
今年11月8日に、インドのモディ首相が、高額紙幣500ルピーと1000ルピーの廃止を発表しました。
期日までに該当紙幣を、新紙幣に両替か預金しないと、紙幣に法的価値がなくなるという物でした。
しかもその期日が発表の4時間後というのが驚きです。
理由としては、テロリストの高額紙幣の偽札対策や、資金隠しや脱税・汚職に使われるブラックマネーを一掃するといったものです。
インドは国民預金(いわゆるタンス預金)が5割近くあり、クレジット決済する人の割合は2%しかおらず、貧困層を中心に大混乱しました。
そんな中、モバイル決済が急上昇しています。
多くの人が新紙幣への両替や預金からの引き落としを求めたため、紙幣不足となり、その紙幣不足を賄うため、モバイル決済が台頭しています。
元々モディ首相は不正資金根絶を謳っており、「脱現金」にかじを切っています。
その流れに乗る形で、電子決済のサービスを提供する企業が次々に成長しているようです。
ただ、電子決済を使用する際は、いわゆる小売業の商品が多いですが、
インドはまだまだ現金主義であり、電子決済が根付くにはまだまだ時間がかかりそうです。
しかし、この短期間にものすごい事が起きてますね。
それを押し切った首相の力もすごいですが、来年のインドの経済は変化が激しそうです。
日本でも、様々なモバイル決済や電子決済のサービスがありますね。
個人的に一番使っているのは、”Suica”ですかね。
Suica
ちなみに一番発行部数が多いカードは”楽天Edy(9,710万枚)”。
利用金額が一番多いのは”WAON(5,950万枚)”だそうです。
Suicaは3位で5,859万枚でした。
楽天Edy
WAON
今でこそ電子マネーが当たり前の時代ですが、この文化が根付くのにはそれ相応の時間と技術が掛かったと思います。
小売業としては、システムを使用するための初期投資費用の負担が課題に上がりますし、
消費者としても慣れないシステムを利用するにあたり、ストレスで消費が冷え込んでしまうという懸念もあったのではないでしょうか。
また、仮想通貨という存在もあります。
ビットコインの影響もあり、あまりいい印象のない仮想通貨ですが、来年2017年に三菱東京UFJが独自の仮想通貨「MUFGコイン」を一般向けに発行する予定です。
セキュリティなどの課題がクリアされれば、さらに便利な世の中になっていくのではないでしょうか。
しかし、仮想通貨や電子マネーの違いって少し分かりにくいので、次回あたりにでも詳しく紹介したいですね。
ではまた。
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