あけましておめでとうございます。
本年も”とりブロ”をよろしくお願いします。
2017年もガンガン記事を更新していきたいと思います。
目標は、3月までに記事を100件書くことです!






さて、今年の正月はどのように過ごしましたか?
私は大みそかに、39.7度の熱を出し、三が日全て寝込んでました。
幸いにもインフルエンザではありませんでしたが、新年から散々な目に合いました。


正月番組にもろくに目を通してない私ですが、一応”箱根駅伝“だけは軽く目を通しました。

新年恒例のスポーツイベントの1つですが、結果はみなさんご存知の通り、”青山学院大学”が優勝し、3年連続3度目の総合優勝を果たしました。
ちなみに、出雲全日本大学選抜駅伝、全日本大学駅伝に続く「大学駅伝3冠」も同時達成しました。


そんな箱根駅伝ですが、今回は昔から気になっているルールについて書かせて頂きます。






繰り上げスタート“ってご存知ですか。
時間内にタスキを渡せなかったランナーを強制的にスタートさせるアレですね。

正確に申し上げますと、


『トップを走る大学のランナーが中継地点を通過した後、その中継地点に規定内の時間内でタスキを受け取れなかった他の大学のランナーを強制的にスタートさせる』


となっています。

なぜこんなことをするのかと言うと、交通規制をスムーズに行うためです。


箱根駅伝は東京大手町(読売新聞社前)から神奈川県箱根町芦ノ湖まで、往路107.5㎞・復路109.6㎞ 往復217.1kmを競います(2017年現在)

ランナーは国道沿いなど公道を走るため、その1月2日から3日かけて、該当の公道では交通規制を行います。
あまり長時間道路を規制していると、一般車両の走行に支障をきたすため、繰り上げスタートというルールが設けられています。




と、ここまでは別に良いのですが、なぜ繰り上げスタートの基準が、特定の時間ではなく、トップを走る大学のランナーから何分という決まりになっているのか非常に疑問です。


トップのランナーが何時に中継地点に着くのかなど、その時になって見ないと分からないわけですし、気候や状況によっては例年より大幅に遅くなってしまう可能性もあるわけです。

もし仮に、交通規制の妨げにならないようという理由で設定しているのであれば、なおのこと、特定の時間内にタスキを渡せなかった大学のランナーは強制スタートとした方が良いと思います。



そうしない理由は恐らく、箱根駅伝にドラマ性を持たせたいからでしょう。


繰り上げスタートというのは、その大学その走者にとってとても屈辱的なものです。
駅伝は1つのタスキをつないでいく競技ですから、そのタスキを自分のせいで渡せなかったという自責の念が、選手たちの悔しさの涙となり、視聴者の感動を呼び込みます。


特定の時間ではなく、トップランナーから何分にした方がそのドラマ性を出しやすいからでしょう。

仮にものすごく早いランナーが1位通過をすれば、そのランナーはスポットを浴びますし、その影響で後続のランナーはいつも以上に繰り上げスタートとなり悔しい思いをします。
より効果的に駅伝の見どころを出しやすいため、このようなルールになっているのだと考えております。




ですが、そんなルール果たして本当に必要でしょうか。


無理やり感動を見せられても正直気持ちが覚めてしまう。
そんなものを見せられなくても、彼ら駅伝ランナーの姿を見るだけで凄いな、かっこいいなと思います。
それは作られた感動物語ではなく、自然体で作られたアスリートの動きそのものに感動を覚えるからではないでしょうか。



日本人は負けの美学がすごく好きです。
甲子園で悔しがる球児達を美しく捉えたがります。

確かに彼らの悔しがる姿にいろいろと思うことはありますが、一番悔しいのは本人たちであって、廻りの人たちがどう思うかなどと関係のないことです。



そんなことよりも、アスリートたちの一挙手一投足に目を配った方がより健全なスポーツとの接し方であると私は思います。



ではまた。